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アルコール除菌液の作り方!手指消毒には使える?

2020年4月16日

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このところ、新型コロナウイルスに効果の高い殺菌液ということで、手指といった素肌の消毒をする際には、
消毒用アルコール80%を、モノの外面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム0.1%が厚生労働省に推奨されております。


ここでは、アルコールを使った消毒用エタノールいわゆるアルコール除菌液の作り方・使い方をご紹介していきます。
漂白剤を使ったハイター除菌剤・次亜塩素酸ナトリウムの消毒液については別のページで紹介しておりますのでそちらをご覧ください。

 
ちなみに、消毒用アルコールとして市販されている商品は、
もちろんアルコールが消毒に向けた濃度ですので、お水で薄めずにそのままお使い下さい。
  • 手指消毒、スマホ、パソコンなどの電化製品の消毒
  • ドアノブ、テーブル、ソファの消毒
  •  
    アルコール・エタノールを買ううえで見るポイントというのはアルコール濃度になります。
    お店で商品の表示に記述された成分表から濃度を確かめることが重要になります。
     
    覚えておきたいのは基本的には、アルコールの濃度が高ければ高いほど効果があるワケではなく、高いとかえって殺菌効果が低くなってしまう事もあるのです。

    市販の薬局などで購入できる除菌液の中で、一番手の消毒・手指消毒にあっているのは濃度が80%前後のエタノールが含まれた商品になります。
     

    手をアルコール消毒しても、やりすぎは手荒の原因になってしまいます。手荒れが心配な方は、前もってグリセリン等の湿潤剤が含まれた、アルコール系の消毒剤を選択したり、使ったあとにハンドクリームなどでスキンケアしたりする必要があるのです。
     
    なので、お家にいるときは極力石けんを使って丁寧に手を洗う方がおすすめの方法になります。

    無水エタノールとアルコール消毒液の違い

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    一般にエタノールは、アルコールの一種でいわゆるエチルアルコールと言われています。
    そしてエチルアルコールはそれぞれ濃度により3つの種類に区分されます。
     
  • エチルアルコールの濃度99.5%以上が無水エタノール、
  • エチルアルコールの濃度がおよそ95.1%~96.9%がエタノール、
  • エチルアルコールの濃度がおよそ76.9%~81.4%が消毒用エタノールとなっている。
  •  
    みなさんが日常的に手にしているのは無水エタノールと消毒用エタノールになります。

    結論、無水エタノールというのは、アルコールの一種で濃度により用途が違うという事を覚えておけば大丈夫です。
     
     
    そして、無水エタノールは漢字で分かる通り水が無いので、水で拭けない電子機械や電化製品の清掃といった事に活用されているアルコールです。
    ただ無水エタノールは先ほどご説明した通り濃度が99.5%と高いため、あっという間に蒸発してししまって消毒効果はあまりありません。

    そして皮膚への刺激が強力なので直接手指消毒としてつける事も出来ません。
     
    そこで無水エタノールを約70~80%に薄めることで、消毒用のエタノールとなってアルコール消毒液という形で活用することができます。
     
    現時点では、この無水エタノールも市販で品薄の状態なので、いくつかの酒造メーカーが高い濃度のアルコールを早急に製造してくれているのです。
     
    認可の関係で飲料用として通販サイトで商品化されておりますが、アルコール消毒液とほぼ同じくらいのアルコール濃度約70~80%になっていることから、そのままアルコールの消毒液として活用する事ができると思います。
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    参照:菊水酒造 アルコール77
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    参照:笹一酒造 アルコール77

    用意するもの

  • 無水エタノール(エタノールや高濃度アルコールでも可)
  • 容器(詳しくは下で紹介します。)
  • 精製水(水でも可)
  • 雑巾かタオル1枚
  • アルコール消毒液を入れる容器として下の材質の商品を用意して下さい。
  • ポリプロピレン(PP)
  • ポリエチレン(PE)
  • ポリ塩化ビニル(PVC)
  •  
    ※注意
    ポリエチレンフタレート(PET)
    ポリスチレン(PS)は容器がとけるかもしれないので使うことが出来ません。

    手順

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    ・無水エタノールを使用する方法(500ml作る)
    1.まず無水エタノールを容器に400ml注ぐ
    2.つぎに精製水を容器に100ml入れる
    3.そして混ぜ合わせる
     
    ・その他のエタノール(95%)を使用する方法(500ml作る)
    1.まずエタノール(95%)を容器に420ml注ぐ
    2.つぎに精製水を容器に80ml入れる
    3.そして混ぜ合わせる
      
    ☆計算方法
    上で紹介した95%のエタノールを、アルコール濃度80%の消毒液500mlにする際の計算をしていきます。
     
    入れるエタノール量=作る消毒液量(500ml)×作るアルコール濃度(80%)÷エタノールの濃度(95%)
             =500×0.8÷0.95
             =421.0(ml)
     
    これでエタノールを入れる量が約420mlとわかりました。
    あとは500mlになるようにお水80mlを足せば出来上がりです。
    この計算式を使うことで100mlの消毒液を作りたい時や、濃度70%の消毒液を作りたい時は数字を変えて計算すればOKです。
     
     
    薄めるのに精製水をおすすめしますが、水道水またはミネラルウォーターなどでも作ることが出来ます!
    水道水などはミネラル等の不純物が含まれているので、精製水を使うよりも長くは保存できませんが、少量作ってできるだけ早めに使用出来れば大丈夫です。

    注意点

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  • 使用中に無水エタノールは引火し易いため、火気・タバコなどに気を付けてください。
  • 保管する場合も作った消毒剤を火気に近付けない様にしてください。
  • ご使用においては換気をしっかりとしてお掃除してください。
  • 樹脂商品、皮革商品に使うと見た目が変色しかねないため、こういった物への活用は注意してください。
  • 手指消毒に使って手が荒れてしまう時はケアが必要になります。
  • 目鼻口等といった粘膜に付いてしまった時は、すぐに洗い流してください。
  • 最後に

    アルコール消毒液を1つ作っていれば、消毒から殺菌・ちょっとした汚れを落とすことまで、さまざまな用途で使うことが出来ます。
    さらにコストも経済的ですし、食物が元の原材料なので安心安全で使えます。

    アルコール消毒液は使用方法や使うときの注意点を覚えておいたら、とても使い勝手がよいモノだとと言えるでしょう。

    尚、コロナウイルス・ノロウイルスなどの殺菌対応においてはアルコール消毒ではなく、漂白剤の成分の次亜塩素酸ナトリウムを使ってのお掃除の方が効果的ですので、用途に合わせて活用してほしいと思います。

    次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒液の作り方や使用方法を別ページで解説していますので、気になる方はご覧になってください。

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